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大阪城探訪
2009/09/28(Mon)
先日の連休中に、大阪城に行ってきました。
何年も大阪に住んでいる妻が行ったことがなかったからです。


当日は天気もよく、自転車で行くことにしました。
北区の自宅から天満橋を通って行ったのですが、橋を渡ろうとしたとき、川に変な物体が浮かんでいるのに気づきました。
早速、最近買ったカメラで撮ってみました。
なんと黄色い大きなアヒルです。
残念ながら何なのかは不明です。


その後、約30分で到着しました。
私にとっては、小学生以来の大阪城訪問です。
当時の記憶はほとんどなく、お城の中にエレベーターがあったことしか覚えていませんでした。
そういう訳で、それほど期待はしていなかったのですが、意外と美しい天守閣・石垣でした。
残念ながら、現在は櫓や城壁などのほとんどが消失しており、堀・石垣・天守閣しかない状態なのですが、築城時の威容を想像すると、豊臣秀吉の偉大さを改めて感じざるを得ません。
豊臣秀吉は現在までの日本史上で最も出世した人であり、これから先の未来においても、彼を超える人はまずいないでしょう。


城内には、その豊臣秀吉を祀った「豊国神社」があります。
もちろん参拝してきましたが、鳥居の外にある秀吉の銅像が妙に寂しく感じられました。
その後、大阪冬の陣の契機となったといわれる鐘がどこにあるのかと境内を探し回ったのですが、見つかりませんでした。
それもそのはずです。
後で調べてみると、豊国神社に隣接する方広寺というお寺にあるそうです。
冷静に考えると、鐘があるのはお寺でした。


最後に、「肥後石」を見たいということで、京橋門に行きました。
そこで写真を撮ったのですが、私たちが「肥後石」と思っていた石は肥後石ではなく、その左側の大きな石が「肥後石」だったようです。
そして、この肥後石も肥後(熊本)を治めた加藤清正が運んだ石と思われがちですが、そうではないようです。
そもそも、この石垣が組まれたのは江戸時代前期で、その頃には既に加藤清正は亡くなっていたのです。


やはり、思い込みは禁物です。。。


信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)
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モラトリアムと徳政令
2009/09/21(Mon)
某大臣の「モラトリアム」発言が波紋を広げています。
モラトリアムとは支払猶予令を意味し、借入金などの債務元本の返済を一定期間猶予することを定めた法令です。
日本では、昭和恐慌の時に出されたものが有名です。


このモラトリアムとよく混同されるのが「徳政令」です。
徳政令とは、鎌倉時代末期から室町時代初期に幕府から出された命令で、債務元本を無効にする(帳消しにする)ものでした。
お金を貸す側にとっては、非常に理不尽な命令だったことでしょう。


このように、「モラトリアム」と「徳政令」は債務元本の返済義務が残るか残らないかで大きな差異がありますが、債権者(お金を貸す人)の立場からすると、どちらも困った命令であることに変わりはないのです。


資本主義経済の下では、お金を貸す側(金融機関など)は相手を選びます。
つまり、返済の見込みのある人を選別して融資し、元本に加えて利息を回収することにより儲けるのです。
当然のことですが、融資先の中には、当初は返済の見込みがあったにもかかわらず、その後の状況の変化により返済が困難になるところもあります。
そんな場合、お金を貸した側は何とか債権を回収したいと考えるはずです。
しかし、「モラトリアム」が出されると、元本の返済がストップしてしまうのです。
そして、モラトリアムの期間中に融資先が倒産すれば、多額の貸倒損失が発生することになるのです。


このような事態が想定される時に、お金を貸す側はどのような行動をするでしょうか?
・法案が成立するまでに回収してしまおう。(貸し剥がし)
・返済に少しでも不安のあるところには貸さない。(貸し渋り)
このように考えるのが自然です。


また、金融機関にモラトリアムに耐えるだけの余力がないことも問題です。
モラトリアムの内容にもよりますが、一定の自己資本比率をクリアするためには、公的資金の注入が必要となる金融機関も少なくないのではないかと思います。


残念ながら、これでは完全に共産主義です。
今に始まったことではないですが。。。


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私の大学時代(終盤)〜傲慢の日々
2009/09/14(Mon)
平成3年7月に公認会計士2次試験を受験した後、10月の合格発表までの期間に、生まれて初めて就職活動をしました。
恥ずかしながら、2次試験合格後に監査法人で実務経験を積まなければならないことを直前まで知らなかったのですが、慌ててリクルートスーツを購入したことを覚えています。


当時は、トーマツ・朝日新和・太田昭和・センチュリー・中央新光の5大監査法人のいずれかに就職することが当たり前でしたので、とりあえず全法人を回りました。
すると、バブル景気の時代ということもあり、すべての法人から内定をくれると言われました。
以下、その時の印象です。(あくまで私の主観です)
トーマツ:何が「BORN TO WIN」だ?
朝日新和:何を威張っているんだい?
太田昭和:法人自体が上品そう。お公家さんみたい。
センチュリー:変わった人が多いな。
中央新光:面接の女性会計士の感じがよい。


私は各監査法人の違いなんて入ってみないとわからないだろうと思っていましたので、別にどこでもいいという気持ちでした。
ですので、軽い気持ちで中央新光監査法人に就職することにしました。
同法人には、2週間のニューヨーク研修があったことも大きかったのかもしれません。
その時の会話です。
Nさん「私たちと一緒に仕事をしませんか?」
原「はい、こちらでお世話になります。」
Nさん「ありがとうございます。それで、修習生になられますか、それとも、予約にされますか?」
原「何ですか、それは?」
Nさん「予約は、合格したら正社員で採用しますということです。修習生になりますと、合格したら正社員になれますし、不合格の場合でも月10日程度の出勤で15万円のお給料が貰えます。」
原「予約でお願いします。」
Nさん「えっ?修習生を希望されないのですか?なぜですか?」
原「いえ、何となく。(不合格の場合・・・って、誰に言ってるの?)」
今から考えると、かなり傲慢でした。


その後、合格発表の日。
中央新光監査法人の代表社員のN先生から、午前中に電話がありました。
N先生「おはようございます。原さんでしょうか?」
原「はい。おはようございます。」
N先生「おめでとうございます。合格されていましたよ!」
原「あっ、そうですか。ありがとうございます。(発表は今日だったのか!)」
N先生「合格祝賀会をしますのでTホテルにこれから来てください!」
原「いえ、結構です。」
N先生「そういわずに来てください。合格者はみんな来られますよ。」
原「いや、Yシャツがないので・・・」
N先生「遅れてもいいですから、必ず来てください。(怒)」
原「はぁ〜。わかりました。」
寝ぼけていたとはいえ、合格祝賀会を断るなんて本当に失礼な話です。


また、それと同時期に、TACの公認会計士講座で財務諸表論の講師をすることにしました。
TACでは、講師になる前には数人の先輩講師の前で模擬授業を必ず行うのですが、私は他の新任講師のようにダメ出しを受けることもありませんでした。
Kさん「上手ですね。どこかで講師をされていたのですか?」
原「えぇ。まぁ。(だから、やる必要ないと事前に言ったでしょ。)」
本当に、どうしようもない勘違い人間でした。


いずれにしても、この時期から大学卒業までは、大学生・TACの講師・監査法人のアルバイトと「三足の草鞋」を履いていたのです。
しかし、大学卒業とともに、傲慢の日々は終わるのです。


(Episode 6)


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社債
2009/09/07(Mon)
先日、お客様から投資の相談を受けました。
取引銀行から、S社の社債を購入することを勧められたようです。
(S社の社名を明らかにすることは、諸般の事情により差し控えます。)


社債とは、企業が資金調達をするために発行する有価証券です。
社債は、投資家から直接的に資金調達をするという点では株式と共通しますが、一定期間経過後に償還(返済)されるという点で株式とは異なります。
また、金融機関からの借入金について金利が発生するのと同様に、投資家に対して金利が支払われます。


ところで、今回勧誘のあった社債は、金利がなんと約4.5%だそうです。
銀行預金の金利がほとんど無いに等しい水準であることを考えますと、この社債の金利は魅力的に見えてしまいます。
しかし大切なことを忘れてはいけません。
「社債の元本には保証が無い。」ということを。
つまり、社債の償還(返済)時期に、その会社に支払能力が無ければ、投資したお金が戻ってこないということです。


短期的には、私はS社が破綻する可能性は高くはないと思います。
しかし、このような高い金利を投資家に約束しなければならないということは尋常ではありません。
「その金利でも金融機関からの融資が受けられないのではないか?」
「調達した資金を過去の債務の返済に充当するのは自転車操業ではないのか?」
疑問は尽きません。


結局、お客様には次のようにアドバイスしました。
「金利はリスク(危険)の対価です。
その金利でリスクを冒してもよいのであれば、購入してください。
私なら購入しません。」と。


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