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私の大学時代(後半)~執念の日々

私の大学時代の後半は、公認会計士試験の受験勉強に尽きます。
というよりも、それ以外に何もできなかったというのが正しいかもしれません。

私は、平成元年の5月(大学2年の春)から、大阪のTACに通学するようになりました。
当時のTACは、「東京アカウンティングセンター」が正式名称で、地下鉄中津駅から近い所にありました。

TACの公認会計士コースにも、1年コースと2年コースがあったのですが、頭に自信のない私は2年コースを選択しました。
頭の悪い人間でも、時間をかけて勉強すれば何とかなるかなと思ったからです。

私が受験生だった頃の公認会計士試験は、簿記・原価計算・財務諸表論・監査論・経済学・経営学・商法の7科目の論述試験でした。
私は2年コース(2年本科生)だったこともあり、1年目は入門コースとして簿記や原価計算などの計算科目を中心に学習し、2年目からは上級コースとして理論科目や応用問題などを学習しました。
特に、2年目には早朝に1時間の答練(試験)があったため、毎朝7時半から夜の10時までTACの教室・自習室に籠もって勉強していました。
そういう訳で、大学にはゼミ以外では全く行きませんでした。

2年本科生の同じクラスには、特に優秀なライバルが二人いました。
一人は、現在北京で活躍している永井詳二さんであり、彼とは大学もゼミも同じでした。
もう一人は、現在上海で活躍している望月一央さんであり、このコラムで何度も登場している人です。
永井さん・望月さんとは互いに競い合い、よく議論したことを覚えています。
彼らに負けたくないという気持ちが私の闘争心に火をつけ、「誰にも負けない」という執念に変わっていったのだと思います。

余談ですが、世の中のほとんどの資格試験・入学試験は、頭の良い人から合格するわけではありません。
その試験に合格したいという執念の強い人から合格するのです。
なぜなら、執念の強い人は他人より努力するからです。
試験には必ず何らかの解答があり、発明や創造が求められているわけではありません。
つまり、頭の良し悪しはほとんど関係ないのです。
「自分は頭が悪いからダメだ」というのは、努力をしようとしない人の言い訳に過ぎないのです。

その後、平成3年7月の公認会計士2次試験で、永井さん・望月さん・私の3人は無事合格することができました。
ようやくスタート地点に立つことができたのです。

(Episode 5)


信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)
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