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スマホバカ一代

「皆もすなるスマホといふものを、我もしてみむとてするなり。」
(淀屋橋日記/北枕漣)

ということで、遅ればせながら携帯電話をガラケーからスマホに買替えました。
最後の一人になってもガラケーを使い続けようと思っていましたが、7年使ったガラケーの修理対応が終了することもあり、また、世の中の流れにも逆らいきれず、心ならずもスマホデビューをすることになりました。

携帯会社もソフトバンクからドコモに変更しました。
思い返せば、1995年に関西デジタルホンで最初に契約し、知らぬ間にJ-PHONE→Vodafone→ソフトバンクと移り変わっていきましたが、24年間キャリアを変更しませんでした。
お店に行くまではソフトバンクでもいいかと思っていましたが、前のガラケーを7年間も使っていたにもかかわらずポイントがゼロだったことに納得がいかず、今回変更することにしました。

これまで私がスマホを嫌い続けていた理由は二つあります。
ひとつは、歩いているときもレストランで食事をするときも、何かに憑りつかれたように難しい顔をしてスマホに向き合う人たちを見ると、気分が悪くなるからです。
私はその人たちのことを心の中で「スマホバカ一代」と呼び、心の底から軽蔑しています。
私は絶対にスマホバカ一代にはならないと心に決めていますが、誰かに原さんもスマホバカ一代だねといわれた場合には、ガラケーに戻します。

もう一つは、ちょっと触れただけで電話がかかってしまうことです。
ちょっとした間違いで相手を電話に呼び出してしまうことにより、相手の大切な時間に割り込んでしまうことが私としては耐えられなかったからです。
これに関しては、妻にどうすれば電話がかかってしまうのかをしっかりと教えてもらいました。
慣れないうちは間違って電話をかけてしまうことがあるかもしれませんが、なにとぞご容赦ください。

それから、私は携帯電話を携帯することをやめました。
といっても持ち歩かないということではありません。
ポケットに入れることをやめて、鞄に入れることにしたのです。
そうすることにより、毎日がなんと晴れやかになったことか!
私は永年悩んでいたのですが、「携帯に追いかけられている」という感情がなくなりました。
サービス業の人間は電話には直ちに返信しなければならないという思い込みにより、電話の着信に過度に敏感になりすぎて神経をすり減らしていたようです。

心の病気の大半は、携帯電話やメールによりいつでもどこでも仕事に拘束されるという環境に原因があるのかもしれません。
今後は電話の返信が少し遅くなることもあるかと思いますが、ご理解くださいませ。


令和元年9月
原 昇平(北枕 漣)