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税務調査の時期

あまり知られていませんが、税務調査に入られる時期は法人の決算月によりほぼ決まっています。
2月~5月決算法人:その年の7月~12月(秋の税務調査)
6月~翌年1月決算法人:翌年の1月~6月(春の税務調査)

それには理由があります。
税務署の事務年度は毎年7月から翌年6月とされており、人事異動もその区切りの時期に行われています。
事務年度の終了時に異動になる調査官も多いことから、効率的に調査先を選定し、調査を終了させる必要があるため、税務署の内部でルールを定めているのです。
なお、全法人のうち2月、3月、4月、5月決算の法人が秋の税務調査の対象となるのは、3月決算法人の比率が全体の約2割もあることに起因しているようです。

<秋の税務調査について>
・異動直後の7月からではなく、お盆明けからスタートすることが多い。
・必要がある場合、調査が年をまたぐこともある。

<春の税務調査について>
・3月の確定申告の時期が終了してからスタートすることが多い。
・事務年度の終了時期を意識して、調査官は早期に決着をつけようとする傾向がある。

もちろん、上記の内容はあくまでも目安であり、例外も存在します。
例えば、弊事務所のお客様でも、2月に税務調査に入られたこともありますし、12月決算法人の税務調査が8月に行われたこともあります。

ただ、上記の内容を総合すると、税務調査に入られにくい決算月というものが存在します。
残念ながら、諸般の事情により記載することは差し控えますが、興味のある方はご質問ください。


税理士法人信和綜合会計事務所(大阪市中央区)
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