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私の大学時代(前半)~惰性の日々

昭和63年3月に私は高校を卒業し、4月から無事に大阪の大学に進学しました。
入学当初は、「大学ではどんなことを習うのだろう」と、新しい環境に胸を躍らせていたことを記憶しています。

しかし、しばらくして気づきました。
「大半の大学生は暇を持て余している。」
大学は何かを習うところではなく、学びたいと思う人に環境を提供するところに過ぎなかったのです。
それに気づいてから、出席を取る授業以外は一切出席しなくなり、まるで毎日が日曜日のようになっていました。
今考えるともったいない話で、授業料を払ってもらっていた両親に申し訳ないことをしたと思っています。

5月頃より、その「暇」を有効活用するべく、中学校の塾講師のアルバイトを始めました。
当時は毎週土曜日の午後と日曜日の終日、姫路まで帰省して、小学校時代にお世話になっていた学習塾で教壇に立っていました。
なぜだかわかりませんが、文系の私の担当が中学校2年の数学と理科でした。

塾講師をやっているうちに、気づいたことがあります。
小学生や中学生の場合、保護者だけの意向で学習塾に通学させられている「やる気のない生徒」も相当数います。
そういう生徒に対して、いきなり授業を始めても、全く聞いてもらえないのです。
そんなときには、雑談などで彼らの注目を引き付けてから授業に入らなければなりません。
つまり、興味のない人に話を聞いてもらうためには「ツカミ」が必須ということなのです。

そんな生活が1年ほど続きました。
塾講師の仕事のため、土曜日の語学の授業にほとんど出席できなかったこともあり、第二外国語の中国語の単位をすべて落としてしまいました。
このまま行くと2年生で留年かもしれないと諦めかけていた時に、ある弁護士の先生とお話をする機会がありました。
その先生とは、現在もお世話になっているT先生です。
その時の話の内容は、半分も理解できませんでしたが、弁護士という専門家資格を持って仕事をされていることに、強い憧れを感じたことを記憶しています。
結局、大学で留年したくないという気持と、何か資格を取得したいという憧れから、塾講師の仕事を辞めました。

その後、大学2年生から、「公認会計士」の資格を目指して、専門学校「TAC」に通うことにしました。
父が昔から「公認会計士は立派な仕事やで。」と言っていたのを思い出し、パンフレットを取り寄せたのがきっかけですが、「怠け者の自分には会社勤めは無理だ。」という気持が強かったからかもしれません。

(Episode 4)


信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)
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