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手書きの手紙

私は何よりも百貨店が好きです。
といっても大したお金を落としているわけではないので偉そうなことは言えませんが、私なりに良いお客さんになれるよう努力しています。

今回のコロナ騒動で百貨店は長期間の休業を余儀なくされました。
特にアパレル分野では、春物を売る期間がほとんどなかったこともあり、テナントさんは大変な思いをされています。

そんな中、いくつかのお店から手書きの手紙が届きました。
そのうちの一通は、私の嗜好や体形などを踏まえて提案されており、決して卑屈にはならず、切実に来店を促すものでした。
おそらく顧客ごとに一通ずつ文面を変えているのでしょう。
その誠実で切実な姿勢に胸が熱くなり、すぐに訪問してそれなりのものを購入しました。

百貨店に限らず、飲食や宿泊など、消費者に来店してもらう業種は特に大きな影響を受けています。
もちろん簡単ではありませんが、それぞれが安全策を講じた上で、なんとかお客様に来店していただく工夫をしていくしかありません。

そして声を大にして言いたい。
「お金を使える人はお金を使いましょう!」と。
困っている人がいるからといって、お金を使うことを自粛すべきではありません。
使ったお金は困っている人を直接的または間接的に助けるのです。


令和2年6月
原昇平