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令和元年分路線価の公表

7月1日に国税当局より令和元年分の路線価の公表がありました。
全国的に上昇となっており、大阪府下でも平均変動率がプラス1.9%となったようです。
特に、地下鉄御堂筋線の新大阪駅や江坂駅の周辺では30%以上も上昇したところがあったようです。

私の住んでいるマンションの土地は上がっているかなと調べてみると、驚きました。
平成23年度の路線価では平米当たり50万円だった土地が、令和元年度の路線価ではなんと96万円になっていました。
8年で約二倍です。

2倍になったといっても、マンションなので土地の面積は微々たるものであり、資産価値の増加もたいしたことはありません。
また、今のところ売るつもりもないので、別に嬉しくもありません。
それどころか、マンション内の分譲貸の部屋の家賃相場が上がっていないような気がしますので、住宅地については本当に実力の伴った地価の上昇なのか疑問を感じています。

それに対して、利便性の良い立地にある商業地の地価の上昇には目を見張るものがあります。
これについては実力を伴った地価の上昇と認めざるを得ません。
ちなみに、大阪市内ではオフィスを移転しようとしても手頃な物件がないと嘆いている事業者がたくさんいるようです。
近年では狂ったようにマンションやホテルばかり建築され、オフィスビルの建築がほとんどなかった反動かと思いますが、しばらくは需給の不均衡が続くと思います。

令和元年7月
原昇平