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平成最後の日

平成最後の日となりました。
私にとって平成は人生の3分の2近くを過ごした時代でした。
実際のところ、苦しい時期も長かったのですが、何とか社会での立ち位置を見つけることができたのではないかと感謝しています。

昭和天皇が崩御されて平成となった時、私は大学1年生で、改元の日は塾で中学生に数学と理科を教えていました。
こんな日に塾を営業していると右翼の人が怒鳴り込んでくるんじゃないかとヒヤヒヤしていたように記憶しています。

その後、大学2年生から公認会計士試験の勉強を始め、毎日朝7時から夜10時まで苦しい日々でしたが、二年後の平成3年に第二次試験に合格することができました。
合格後は、大学に在学しながら監査法人で監査の仕事を始めさせてもらい、公認会計士の受験学校で講師もしていましたので、毎日フラフラでした。
仕事をする上では勉強しなければならないことも多く、先輩に教えてもらったり、書籍で調べたりと大変でした。
今のように何でもインターネットで調べられる時代ではなかったのです。

平成7年に第三次試験に合格した後、監査法人を退職し、平成8年より税理士登録をして個人事務所を開業しました。
開業したといっても、しばらくはほとんど仕事もなく苦しい時期を過ごしました。
安易に稼げる日当仕事をよしとせず、私なりに「武士は食わねど高楊枝」という姿勢を誇りをもって貫いたつもりでしたが、楽ではありませんでした。
その後、人より何倍も時間はかかりましたが、おかげさまで徐々に仕事に恵まれるようになりました。
人並みの収入が得られるようになったのはつい最近です。

公認会計士・税理士を30年近くやってみて、本当に会計や税務は難しい仕事だと感じています。
恥ずかしながら、いまだに分からないことがたくさんあるからです。
常に知らないことや理解できないことに遭遇し、その都度調べたり考えたりしながらやってきました。
この仕事を続けていく限り、同じことは避けられないため、常に勉強し続けなければならないと思っています。
逆に、その意欲がなくなった時には、私は仕事を続けるつもりはありません。

明日からは令和です。
事務所の新メンバーも二人加わる予定ですので、気持ちを新たにチャレンジしてゆくつもりです。

平成31年4月30日
原昇平