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得手に帆を揚げる

先日、妻に質問されました。
「Hoist your sail when the wind is fair.」の和訳「得手に帆を揚げる」の意味を。
(「得手」とは最も得意とすることという意味です。)

英語を直訳すると、「順風の時に帆を上げなさい。そうすればうまく進めます。」ということなのですが、その和訳では一歩解釈を進めて、「自分の最も得意とするところを認識して、それを活かせるチャンスを逃さないようにしなさい。」と意訳しています。

企業経営で考えますと、以下のプロセスに置き換えることができると思います。
・市場や顧客の現在または将来のニーズを情報収集し、
・自社の製品やサービスの強み(性能・品質・価格等)を表現し、
・市場や顧客に効果的に売り込む。
なかなか実践することは簡単ではありませんが、企業経営者であれば、多かれ少なかれ意識されている方が多いと思います。

と、偉そうなことを言っていますが、私自身が実践できているわけではありません。
お客様におニーズが多岐にわたる以上、どうしても「会計事務所は普通は○○業務をやっているので、うちの事務所もその業務をやらないと」という発想にとらわれています。
私はそれが悪いことであるとは決して思っていませんが、それだけでは進歩がありません。

ニーズの見込める「得手」を極める努力を怠ってはならないと思います。

http://www.shinwa-ac.net/