こんにちは。原昇平です。
相続税とは、ある一定額以上の財産を有する人が亡くなったときに、それを受け継ぐ人が納めなければならない税金です。
私は、この税金はとても理不尽なものだと思っています。
例えば、同じ所得水準で同じ家族構成のAさんとBさんがいたとします。
AさんとBさんは同じ所得水準ですので、同じ水準の所得税を支払うことになります。
そうすると、AさんとBさんは同じ水準の「使えるお金」があることになります。
ただし、お金の使い方は人それぞれです。
浪費家のAさんは「使えるお金」を毎月すべて使ってしまうのに対して、節約家のBさんは「使えるお金」の半分を貯金します。
この状態がAさんとBさんが亡くなるまで続くと、「残った財産(遺産)」には大きな差が生じます。
Aさんの遺族には「遺産」がほとんど引き継がれないのに対して、Bさんの遺族には相当な「遺産」が引き継がれることになります。
その結果、Aさんの遺族には相続税が課されず、Bさんの遺族には相続税が課されることになります。
・真面目にこつこつと節約をして財産を形成した人が損をする。
・すでに所得税を支払っているにもかかわらず、残った財産についても相続税が課されるので二重課税になっている。
これらが、私が相続税を理不尽と思う理由です。
しかし、いくら相続税が理不尽だからといっても、法律により相続税の申告・納税義務がある以上、無視することはできません。
であれば、制度上許容される範囲内で、できることはないかを検討すべきです。
私どもはそのためのお手伝いをいたします。
すべてはご家族のために。
税理士法人信和綜合会計事務所
公認会計士・税理士 原 昇平