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保険を買う人と売る人

先週の土曜日に、お客様の加入されている保険契約について、現状の把握・整理を行いました。
その方は、生命保険と損害保険合わせて、なんと20件を超える契約がありました。
それも法人契約を除いた個人契約分だけでそんな契約件数になるのです。

原「この保険はどんな保険ですか?」
 「保険金とか入院給付金はどうなっているのですか?」
お客様「よくわからないんです。」
原「保険証券を見せていただけませんか?」
お客様「ないかもしれません。」
原「えっ!?」
 「紛失されたのであれば、早く再発行してもらってください。」
お客様「そうします。」

驚いたことに、大半の保険がこのような状況でした。
したがって、
「現在の保険契約は必要な保険なのか?」
「条件的には有利なものか?」
「保障額は十分か?」
などの検討は、次回以降の訪問時に持ち越しとなりました。

保険に加入するきっかけにはいろいろあると思いますが、圧倒的に保険会社・保険外交員による勧誘が多いかと思います。
今回のお客様の場合も、保険外交員の勧誘によるものが大半でした。
最終的に保険契約を締結されたのはお客様ですので、私はお客様に全く責任がないとは思いませんが、お話を聴いてみると「保険を売る人」の責任も大きいように感じました。
残念ながら、具体的な事項は守秘義務がありますので書けません。

ただ、今後皆様が保険の見直し・新規加入をされるときには、「保険を売る人」をよく観察してください。
ポイントは以下の通りです。
①お客様の利益を最優先してくれるか?
②保険を売った後の継続的な情報提供・アフターサービスはあるか?
③保険事故発生時(保険金請求時)の対応は迅速か?

特に、①については重要です。
「保険を売る人」が自分の利益・保険会社の利益を優先して、バブル期に契約した予定利率の高い(保険契約者に有利な)契約を、現在の予定利率の低い(保険契約者に不利な)契約に転換させている場合もあります。
どんな保険会社がそのようなことを推奨しているかをここで書くのは差し控えますが、保険契約の際には十分ご注意ください。


信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)
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